木曜日, 9月 15, 2011

コンサート鑑賞

 このところいくつか続けてコンサートを聴きに行きました。自分の仕事が忙しい時はなかなか余裕がなかったりするのですが、やはり他の人の演奏を聴いたりステージを観ることはとっても勉強になります。反省点にも気づいたり、逆にヤル気ががぜんと湧いたり。

 先週はまず、7月にご一緒した久石譲さんの東フィルとのマーラー5番を聴きにサントリーへ。久石さんのあのエネルギー量はホントに半端じゃないです!「ハルクだ・・・」とつぶやきながら拝見しておりました。激しいし燃えているんだけど、穏やかで優しい...。いつも感じることは、スケール感が宇宙の域だということ。コスミック・エナジー(Cosmic Energy)。セコセコ、ちまちました考え方をしていてはいけまへん!と。笑  
オケも大熱演で、最初から最後まで聴衆も釘付けになっていた素晴らしいコンサートでした。

 翌日もまたサントリーへ。ガラっと変わって今度は若者たち、チャイコフスキー・コンクール優勝者のガラ・コンサート。チェロ、歌、ヴァイオリン、ピアノ、と全員が東欧系(3人ロシア)。私が学生の頃はコンクールがもっとも輝いていた頃で、ロシアのスターが何人も続出していて素晴らしかったなぁ〜と懐かしく思い出しながら眺めていました。自分では今でもまだまだ〜という気持ちでいるのに、ふと気付くともう審査する側の年になっているなんて・・・オーマイガッ! 
 彼らに輝かしい前途あれ!

 そして今週は「リストとマリー」。
 今年はリスト生誕200年。私の敬愛するリスト。その彼が6歳年上のマリー・ダグー伯爵夫人と逃避行し(巡礼の年)、およそ10年間の恋愛期間の中で交わされた562通の手紙を元に書かれた本から2人の俳優さんがリストとマリーになって読み、イヴ・アンリ氏がその場面場面にまつわる曲を演奏していくという、とてもユニークな企画。 二人の愛の軌跡を一気に語るため、休憩もなしで2時間!アンリさんはずっと座ったまま、次々とリストの大曲を華麗に演奏され、さぞお疲れになったのではないかと。。。思わず心配してしまいました(> <)
 ああして作曲家の語った生の言葉を聞くと、偉大であるには違いなくても、ひとりの人間としての像がくっきりしてきて急に血が通ってくる気がします。その苦悩や喜び、時には残酷さも、自分に反映させてまた違った演奏が出来ることに、わくわくします。

  やっぱりリストは大好きだな。
  11月30日はリストの「歌」を歌いたいと思います。(えっと、もちろんピアノで、ですよ(^^;;)